デジタルトランスフォーメーション (DX) の重要性が認識される中で、株式会社リガク 山梨工場長 元株式会社リガク 経営企画室の中村 栄作 氏は、「業務の自動化により、高付加価値業務への転換、人材の有効活用の仕組みを導入することが課題だった」と述べます。そこで、社内の業務改革のツールとして、経営企画室にて RPA の導入可能性について検討を開始。2018 年 10 月頃より、海外営業部門、サービス部門、総務部門の 3 部門の有志 3 人の担当者が集まり、検討が開始されました。業務カテゴリー別に RPA で自動化できそうな業務をリストアップした結果、31 個の業務プロセスに RPA が適用でき、導入によって年間 4407 時間の工数削減を見込めることが分かり、 まずは 3 部門への RPA の正式導入を 2019 年上期から進めることに合意しました。
導入事例のダウンロードお客様の声
「Automation Anywhere は使い方に慣れればスクリプトも簡単に扱え、プログラムの流れが見やすく機能や拡張性、費用、保守性などが総合的に優れている点が決め手となりました」
お客様の成果
年 900 件
該非判定の自動化
2,234 時間
年間の削減時間
5 部門に拡大
2021 年に導入済みの部門の割合
RPA ツールの選定は、「クオリティ」 「コスト」 「デリバリー」の 3 つの評価軸で、機能や拡張性、費用、保守性といったポイントが比較検討されました。その結果、3 つの評価軸で最も総合点が高かったのが Automation Anywhere でした。そこで、導入先の 3 部門で「Automation Anywhere Enterprise 」の評価版を使い、使い勝手の検証を行うことになりました。
評価版の検証は約 5 ヵ月間にわたって行われ、検証の結果、「使い方に慣れれば難しいと思われたスクリプトも簡単に扱えることが分かり、また、大規模なロボットであってもプログラムの流れが一画面内でわかりやすい点が使いやすい」ことが分かりました。こうした検証結果を受け、2019 年下期に「Automation Anywhere Enterprise 」の導入が正式に決定しました。
自動化されたプロセス
2021 年上期からは RPA 推進タスクが発足。これまでの 3 部門に加え、改善効果が大きい 2 部門を加えた 5 部門で活動がスタートしました。推進タスクが中心となり、運用方針やルールの作成、トレーニングの実施を行い、各部門で RPA 作成を行って月次の定例会で情報共有を行いながら運用を行っているところです。
今後は、Automation Anywhere Enterprise から Automation 360 への移行を進めながら、RPA 適用業務を拡大し、グループ内の水平展開を進めていきます。
1951 年創業、X 線分析・熱分析・X 線非破壊検査機器の専門メーカーである株式会社リガク。創業以来、「科学技術の進歩を通して人類社会の発展に貢献する」という企業理念を掲げ、発展、成長を続けてきました。X 線回折装置や半導体検査装置、非破壊検査装置などの理化学機器の製造、販売を手がけ、国内納入実績は累計で国内 5 万台以上、国内シェア 70 % を誇ります。