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同じ人間に雷が 2 度落ちることはないと言われています。1994 年、大学院を卒業して Silicon Graphics (SGI) で駆け出しのビジネス開発マネージャーとして働いていた私は、Jim Clark、インターネット、そして Netscape ブラウザを最前列で目撃してきました。それから約 30 年、キャリアの晩年を迎えようとしている私は、再び雷に打たれたような気分で、全身に鳥肌が立っています。今度の雷は、Thomas Kurian、生成 AI、そしてインテリジェント オートメーションです。
「デジタル化のプロセスは、ますます加速していくでしょう。もう過去には戻れません。人々の期待は高まっており、プロセスのデジタル化を望むようになります。デジタル化には完全な自動化が必要になります。それは効率性のためだけでなく、競争力を高めるためでもあります。これが、Google とオートメーション・エニウェアの両社が共有しているビジョンです」Google Cloud 最高経営責任者、Thomas Kurian 氏、Automation Anywhere Imagine 2021 の基調講演にて
1998 年に創業して、2008 年にクラウド コンピューティングに移行した Google と、2003 年に創業したオートメーション・エニウェアは、似たような軌跡をたどってきました。この 2 社の業界パイオニアは、検索、AI、自動化において、合わせて 50 年近い経験を有しています。そして現在、両社のパートナーシップがさらなる高みに達しようとしています。
オートメーション・エニウェアの企業ビジョンは、「人間の潜在能力を解き放ち、仕事の未来を促進させる」です。このビジョンを実現するために、オートメーション・エニウェアは、生成 AI のための「System of Action」となるべく、早い段階から大きな投資をしてきました。活気ある開発者コミュニティでの生成 AI チャレンジの開催、ChatGPT 統合の一般リリース、生成 AI 向けのインテリジェント オートメーション プラットフォームや医療業界における生成 AI の事例に関するソート リーダーシップなど、幅広く取り組んできました。ご存じない方のために説明すると、Google Vertex AI は、アプリケーション開発者が ML モデルや AI アプリケーションをトレーニング・展開するための機械学習 (ML) プラットフォームです。当社の膨大なオートメーション コマンド ライブラリにおいて、Vertex AI は大規模言語モデル (LLM) を強力な生成 AI インターフェースとして活用しています。つまり、自然言語を入力して、オートメーション コードを記述・生成できるのです。
先週開催された Google Data and AI Summit において、Google Cloud の Cloud AI and Industry Solutions 担当 VP の June Yang 氏は、AI + オートメーションのケースを構築する最初の独立系ソフトウェア ベンダー (ISV) の 1 社として、オートメーション・エニウェアを選んだことを発表しました。私にとって、この選択は光栄ではありましたが、意外ではありませんでした。2020 年に当社が Google と共同販売戦略的パートナーシップを締結した主な理由の 1 つが、Google の持つ広範な AI テクノロジーでした。オートメーション・エニウェアは、オートメーション サクセス プラットフォームに Google AI を統合することにしたのです。
インテリジェント オートメーションを活用して、組織全体で変革を推進
当社のオートメーション サクセス プラットフォームは、Google AI のための事実上の「System of Action」となっています。Google Cloud が ISV として当社を選んだことに驚かなかったのは、すでに数百社ものお客様が、Google Cloud プラットフォーム上で Google AI とオートメーション サクセス プラットフォームを導入しているためです。オートメーション・エニウェアでの 6 年間、さらには私のキャリア全体を振り返ってみても、企業のお客様が特定の新技術にこれほどまでの関心を寄せているのは見たことがありません。しかし、生成 AI とインテリジェント オートメーションが持つ真に変革的な能力を考えれば、この注目度の高さは当然です。たとえば、ある多国籍消費財メーカーは、Vertex AI を活用して、カスタマー エクスペリエンスを改善しています。同社のコンタクト センターには数百人のオペレーターがいます。そのオペレーターの Gmail アカウントで、苦情メールの選別を自動化して、パーソナライズされたメールを迅速に生成することで、オペレーターの処理時間を削減しながら、顧客の問題解決を高速化しています。
当社の目標は、Google Cloud とのパートナーシップを通じて、生成 AI ベースの新しいアプリを簡単に構築して、そのアプリを Automation Anywhere と簡単に連携できるようにすることです。これにより、エンタープライズ グレードのガバナンスとセキュリティを確保しながら、AI がアクションを実行できるようになります。しかし、そのためには「信頼」と「拡大」が不可欠です。
オートメーション・エニウェアでは、お客様の信頼が最優先事項です。当社は、お客様のエンタープライズ AI 体験を規律と責任のある形で拡大する Google の姿勢に感銘を受けています。生成 AI は魅力的ですが、まだ新しく、複雑でもあります。さらに、企業と消費者とでは、要求も大きく異なります。当社は、Google の AI 原則と、重要事項 (不当な偏見の回避、テスト、プライバシーに配慮したベスト プラクティスの適用など) に対する熟慮の姿勢に共感しています。生成 AI とインテリジェント オートメーションを組み合わせることで、当社の画期的、スケーラブル、かつエンタープライズ グレードのオートメーション テクノロジーと、Google の AI セキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス コントロールの両方を企業に提供できます。
オートメーション・エニウェアと Google は、お客様の信頼に応えるだけでなく、お客様のビジネスの拡大を支援したいと考えています。当社のエンタープライズ グレードかつクラウドネイティブなアーキテクチャでは、ミッション クリティカルなインテリジェント オートメーションを年間 1 億件以上実行しています。IDC によると、当社は現在、クラウド オートメーション市場において 50% 近くのシェアを獲得しており、新規顧客の 80% 以上がクラウドで展開しています。また、当社のソリューションは柔軟性に優れており、多くのお客様が Google Cloud 上で展開して、多数のシェアード サービスを活用しています。
生成 AI の登場は、エンタープライズ オートメーションとビジネス トランスフォーメーションの歴史において、最も重要な出来事です。これまでは、オートメーションを活用できるのは、プログラミングができる従業員 (約 10~20% の従業員、主にプロの開発者) に限られていました。そして、最近になってようやくシチズンディベロッパーも活用できるようになりました。
オートメーション プログラミング ライブラリの代わりに、自然言語を使用してオートメーション アクションを作成することで、(プログラミング講座を受講することなく) 社内の誰もがクリエイターになることができます。10% の従業員しか活用できなかったにもかかわらず、オートメーション・エニウェアが提供するトップクラスかつクラウドネイティブなインテリジェント オートメーションは、過去 20 年間で、あらゆる業界のあらゆるビジネス プロセスで幅広く導入され、数千社ものお客様に利用されてきました。当社の Bot Store には、数千ものサンプルのオートメーションが用意されており、世界最大規模を誇る数々の企業が年間数億件ものオートメーションを当社のソリューションで実行しています。Google の生成 AI とオートメーション・エニウェアのオートメーション サクセス プラットフォームを組み合わせることで、AI を民主化して、生産性向上のメリットをすべての従業員に提供できます。
Google の Vertex AI と当社のオートメーション サクセス プラットフォームのアクション フレームワークの組み合わせは、30 年前に Netscape ブラウザとインターネットがもたらしたのと同等の破壊的影響力をビジネス プロセスにもたらす可能性があるのです。30 年前、どのようにコンテンツにアクセスしていたか覚えていますか? Thomas Kurian 氏の「もう過去には戻れません」という発言は真理です。Google とオートメーション・エニウェアは、膨大な量の非生産的作業を自動化することで、従業員の働き方に地殻変動を起こそうとしているのです。激動の旅になるはずなので、シートベルトをお忘れなく。今回も私は最前列で目撃できそうです。
Tom Garland は、法人開発担当シニア バイス プレジデント (SVP) です。M&A、技術提携エコシステム Pinnacle パートナー プログラム、戦略的技術提携を担当し、彼の率いるチームでは IBM 社、Workday 社、Salesforce 社、Oracle 社、Genesys 社、Google 社をサポートしています。2017 年にオートメーション・エニウェアに入社。
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