業務の自動化によって働き方が新しく変革しています。ソフトウェア ロボットやBotとして知られるデジタル ワークフォースが人と一緒に働く時代もそう遠くはありません。Botの活躍により、やり甲斐のある新たな職業が生まれる可能性が期待されています。自動化が進む中、成功のチャンスを掴めるかどうかはあなた次第です。需要が高く、高収入が期待できるRPA業界でキャリア アップを目指すなら、トレーニングを受けて、認定資格を取得するのが得策です。
時代の波に乗る
ロボティック プロセス オートメーション(RPA)は、従業員の入社手続きや出願処理、請求処理、融資手続きなど、単純で反復性がある一方で時間のかかる作業を自動化するソフトウェアです。現在、人気が上昇しているRPAですが、特に、銀行や金融、医療、保険、通信といった業界では、RPAを導入することで従業員を単調な作業から解放し、人間の特性やスキルをより複雑で価値ある業務に活かそうという動きが広がっています。
RPAは、シンプルなタスクに留まらず、複雑な作業の自動化にも次々と利用され始めています。RPAに人工知能(AI)や機械学習機能を組み合わせ、非構造化データと半構造化データを用いることで、給与処理やサプライ チェーン管理、さらにはソフトウェアのプログラミングさえも自動で行う時代が来ているのです。
RPAの導入で得られるメリットは、エラー削減やコンプライアンス向上のほか、顧客体験の改善にかかるコストを飛躍的に削減できる点です。RPAの世界市場規模は2024年までに87億5,000万ドルを超えると予測されています(出典元:Grand View Research, Inc)が、これはつまり、従来人が行っていた作業や新たな役割をBotが担うようになることを意味しています。
労働者にとっても嬉しい変化
自動化には新たなスキル セットが必要になるため、RPAの普及によってこれまでになかった職種が生まれます。2014年に実施されたPew Research Centerの調査によると、半数以上(52%)の回答者が、「2025年までに多くの職務が機械によって代行される一方で、新たな雇用機会も増えるのでそのメリットは大きい」と答えたそうです。人はいつの時代も繰り返される改革や変化に適応してきました。この調査結果は、これまでになかったタイプの職務や技能が求められる業界の出現を示しています。
かつて人々の移動手段が馬車からクルマへと移り変わったときには(いわゆる「交通の自動化」)、自動車産業ではエンジニアやトランスミッション専門職、工場主任など、数百もの職業が創出されました。今後、電気自動車や自動運転車が登場すれば、新たな分野の機械エンジニアやソフトウェア エンジニア、充電スタンドの建設作業員や運営スタッフ、ハイテク自動車専門の修理工といった職業が次々と誕生するでしょう。このように、自動化の進歩によって生まれる業種や職業は計り知れず、今後の展開を予想するのは不可能です。
何より、新しい職業のメリットは、人間の創造性や認識能力を活かすことができるという点です。
先手必勝
2017年12月に発表されたMcKinsey Global Instituteの調査によると、自動化の普及により、2030年までに7,500~37,500万人の労働者が転職すると予測されています。つまり、今後どのような職業が生まれ、どのような準備をしておくべきかを考慮しておく必要があるのです。
例えば、特殊な専門知識の応用、コミュニケーションや対人管理のほか、想定外の身体労働を要する作業には、やはり人の力が必要になります。しかし、ロボティクスや自動化管理、アナリティクス、AI、クラウド サービス、サイバー セキュリティなど、すでに様々な分野でRPA人材が求められています。
また、他の職種ではなかなか得られない収入の高さも、この分野で働く魅力と言えるでしょう。現在、米国におけるRPA業界の平均給与は、一般プログラマーやソフトウェア エンジニアの平均給与と比べて3割近く上回り、非技術職のエントリー レベルと比較すると実に2~3倍という収入の高さを達成しています。今後、RPA技術者の需要はますます増えるでしょう。
RPAトレーニングと認定資格の重要性
このブログの公開時点で、LinkedInに掲載されているRPA技術者の求人は全世界で2,100件以上もありますが、これはほんの一部に過ぎません。今後3~5年で大多数の企業が(必要に迫られて)RPAを導入し、その結果、求人件数も大幅に増える見込みです。
RPA技術者として働くには、少なくとも最小限のトレーニングが必要です。また、RPA認定資格の取得者を優遇する企業も少なくありません。そのため、まずは一般的なRPAプラットフォーム(できれば複数)のトレーニングを受けておくことが重要です。
RPAのコースと認定資格を提供しているトレーニング機関は世界各地にあるので、この業界に興味がある新卒者や転職を考えている方はぜひ検討してみてください。ただし、トレーニング機関の信頼性は千差万別で、名ばかりの認定書を発行している場合も少なくないので、学校選びには注意が必要です。たとえば、Automation Anywhere Universityのような大手ベンダーが携わっている学校で、最も普及しているRPAプラットフォームを使いながら実践的な技能を学ぶことをお勧めします。
企業が人材を採用する際はスキルだけでなく経験も重視されますが、RPAは極めて新しい分野のため、「熟練者」と言っても経験年数はたいてい5年未満です。基本的なRPA 認定資格を取得していれば、経験が浅くても採用されるケースが増えています。また、自らRPAのトレーニングを受けて認定を取得したという事実は、やる気のある積極的な人材として企業に好印象を与えるはずです。
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