はじめに
RPA業界とともにオートメーション・エニウェアは近年大きな成長を遂げました。この成長は、弊社が設立されたアメリカや英語圏に限ったものではありません。弊社はその製品もグローバルに展開しています。 Automation Anywhere Enterprise のバージョン 11.3.2 では、日本語、韓国語、フランス語が追加されています。ローカライゼーションは、ユーザー インターフェース、ヘルプメニュー、ドキュメント、さらにはハードウェアまでもが対象になります。例えばフランス語のキーボードには、 Windows だけでも 11 種類以上のレイアウトがある場合があります。
本ブログでは、国際化やローカライゼーションを含むグローバル化のプロセスや、製品を特定地域に提供する取り組みについて概要を解説します。
グローバル化> 国際化 > ローカライゼーション
今日のグローバル市場の現実を踏まえると、ローカライゼーションは、企業全体のグローバル化における重要なステップの一つです。グローバル化に必要な要件の中心には、エンジニアリングのクオリティがあります。そしてそのクオリティは、使用する現地の言語だけではなく、文化的な一面によっても決まります。例えば、中南米で車を販売する際は、車名を「Nova」にしないように注意する必要があります。「Nova」はスペイン語で「行かない」を意味するからです。またグローバル化には、レガシー コードやデータなどの要素を必要とします。例えば、日本語で動作するローカライズ版ソフトウェアをお持ちの場合は、古いメッセージやデータが英語で表示されるようでは困ります。つまり、あらゆる面をカバーする必要があります。
弊社が競合他社と一線を画してきた主な要素にサポートがあります。 11.3.2 以降でもそれに変わりはありません。サポートも現地語で行い、現地のサポートチームも必要です。以下のチャートには市場参入プロセスにおけるあらゆる分野が示されており、グローバル化がこのプロセスの包括的なレイヤーであることがわかります。グローバル化の輪の中には、製品特有の要素とされる国際化とローカライゼーションがあります。次のセクションでは、この 3 つのカテゴリーを詳しく取り上げます。
定義:
グローバル化
ビジネスを国際規模で運用拡大させる際に生じます。
- 製品の国際化やローカライゼーションで行われる作業で重要な要素とされています。
- マーケティング、営業、法務、サポートなどの部門が含まれ、世界中のお客様の体験を向上させます。
国際化
文化、地域、言語が異なるターゲット層に向けて簡単にローカライズできるようにする製品、アプリケーション、ドキュメントコンテンツの設計や開発を指します。
- マルチバイトの言語サポートに対応するための製品レベルでの変更も含まれます。
- すべての製品 UI のラベルやメッセージで文字列変数を使用して、翻訳作業を行います。
ローカライゼーション
特定のターゲットマーケット (ロケール) の言語、文化、その他の要件に合わせ、製品、アプリケーション、ドキュメント コンテンツを調整することを意味します。
- 特定の言語の製品 UI (ラベル、テキスト、言語) の翻訳が含まれます。
- 地域ごとのロケール設定 (例: Win10 の日本語版の日付、時間、地域、OS言語) で製品の動作をテストします。
グローバル化の短期的な目標とプラン
Enterprise 11.3.x のリリースで弊社はグローバル化に注力し、製品の世界的拡大に向けて以下の目標を設定しています。
- 英語を話さないユーザーへの対応、普及の加速
- ラテン語以外の文字 (例: 日本語) を使用するアプリケーションをサポート
- ローカライズされた言語で AAE ユーザー インターフェースを表示
- ローカライズされた言語でドキュメントを提供
- Community Edition 版のアップデート
弊社のグローバル化プランは、以下 (これらだけではありません) をグローバル化することで、Enterprise 製品のエコシステムやその要素を大きく変えていきます。
- 主要製品
- サポート (現地語でサポートを提供)
- 製品デモやWebサイト
- 製品関連ドキュメント
- Apeople コミュニティ
- Automation Anywhere University (コースやテストなどを含む)
- 英語環境で作成された Bot の現地オフィスでの使用
Automation Anywhere Enterprise 版および言語プラン
Automation Anywhere Enterprise の次のバージョンでは、以下の言語を利用できます。
概要
弊社は世界中に完璧な製品を提供するため、グローバル化に多大な投資を行っています。これには、国際化やローカライゼーションへの投資も含まれます。主力製品の Enterprise には近日中に6 つのメジャーな言語が新たに追加されるなど、すべての製品がこのプロセスを踏んでいます。