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近年の人工知能の進歩により、プロセスの自動化が現実のものとなっています。しかし、RPA システムのタスクをすべて自動化できるわけではなく、スキルを持つ人間は依然として必要です。RPA 市民開発プログラムは、このようなスキルを持つ人間の育成を目的としています。

市民開発とは、ビジネス プロセスを自動化するソフトウェア アプリケーションを従業員が自ら開発できるようにすることです。ローコード開発により、コーディングのスキルを持たないシチズンディベロッパーがアプリケーションを開発できるようになります。

当社の『Automation Now & Next 年次レポート』において、世界のテクノロジー リーダーを対象に調査を実施したところ、回答者の84%が市民開発者という概念を支持しており、37% が、社内全体に自動化を普及させるうえで市民開発者に対するトレーニングはトップ 5 の優先事項だと述べています。これは、開発が企業にとって主流になりつつあることを示唆しています。市民開発とそのメリットについて、以下に詳しくご紹介します。

市民開発の定義

市民開発の目的は、技術職以外の従業員が、IT 部門や開発者に頼ることなく、業務に必要なアプリケーションを開発できるようにすることです。

通常、市民開発者はビジネスユーザーです。ビジネスユーザーは、自分の部門がどのようなニーズを抱え、どのようなアプリケーションによってそのニーズに対応できるかを理解しています。また、コンピューターの扱いにも慣れており、HTML や CSS などの基本的なコーディングの知識を持っている場合もあります。

さらに、市民開発プログラムでは、成功に必要なリソースとサポートをユーザーに提供します。たとえば、トレーニング、テンプレート、ベスト プラクティスなどです。これにより、特定のニーズに対応するアプリケーションを迅速に開発できます。

市民開発のメリット

市民開発には数多くのメリットがありますが、特に大きなメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

1.効率と生産性の向上

市民開発者が、IT 部門の支援を受けることなく、迅速にアプリケーションを作成できるため、IT 部門はより戦略的な取り組みに専念できます。たとえば、市民開発者が、新入社員のオンボーディング プロセスを自動化するための簡単なワークフロー アプリケーションを作成できます。

2.コスト削減

社外開発者の採用やエンタープライズ ソフトウェア ライセンスの購入など、従来のアプリケーション開発に伴う費用を削減できます。これまでは IT プロフェッショナルの支援がなければ完了できなかったタスクを、市民開発者が数分の一のコストで完了できます。

3.より短期間での価値の実現

市民開発により、アプリケーションを迅速に開発・展開して、ビジネス価値を早期に実現できます。従来のアプリケーション開発は数か月から数年を要していたのに対して、市民開発者による開発は数週間または数日で完了します。

4.ユーザー エクスペリエンスの向上

が開発したアプリケーションは、IT プロフェッショナルが開発したものよりも使いやすい傾向があります。はエンド ユーザーのニーズをより詳しく理解しているためです。

AIMultiple のローコード ベンダー リストによると、ローコード/ノーコードの開発プラットフォームについて、回答者の 20% が「使いやすい」と述べています。

5.従業員エンゲージメントの向上

市民開発プログラムにより、従業員は創造性と問題解決能力を発揮できるようになります。また、自分が開発したアプリケーションが業績に与える影響を実感できるため、市民開発者の間で当事者意識が生まれ、責任感の促進にもつながります。

開始にあたって

市民開発者候補者が自動化を構築できる使いやすいツールを備えた、ローコード/ノーコードのプラットフォームを基盤とする自動化ソリューションを選択しましょう。また、トレーニングが用意されているソリューションを選ぶことが重要です。この両方を兼ね備えているのが、オートメーション・エニウェアのクラウドネイティブな Automation 360™ プラットフォームと Automation Anywhere University です。

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