2023 年の「Automation Now & Next」レポートの公開

組織における業務の遂行方法は過去 1 年間で大きく変化しました。とりわけ、人工知能 (AI) と生成 AI は、経営陣や役員会にとって最優先事項となっています。そして、これには正当な理由があります。企業は、従業員数が減少するなかで、企業全体の成長力と収益性を高めることが求められ、それに対して大きなプレッシャーを感じています。先進的な組織の多くがプロセス オートメーション、AI、生成 AI を活用することで、人口の減少に対応しながら生産性を向上させています。当社は、これらの重要テクノロジーを組み合わせたものをインテリジェント オートメーションと呼んでいます。

インテリジェント オートメーションは、私たちが現在直面している深刻な生産性危機を解決するためには不可欠です。第 4 回「Automation Now & Next: インテリジェント オートメーションの最新情報」レポートの調査結果には、当社の長年の信念を反映しています。つまり、業界を問わず、世界中の組織が現在直面している労働力不足の問題を真に解決できるのは、インテリジェント オートメーションだけだということです。

レポートについて

今年の「Automation Now & Next」レポートは、Foundry 社と共同で作成しました。幅広い業界や地域にわたり、1,000 人以上の意思決定者 (経営幹部、ビジネス リーダー、オートメーション リーダー、現場担当者など) を対象に調査を実施し、その回答を分析することで、世界のオートメーションの現状を調査しました。このレポートでは、他に例を見ない規模で、現在の考え方、進行中のトレンド、そして企業がオートメーションを現在どのように導入、使用し、将来に向けて計画しているのかについて、独自の視点で包括的な調査を行っています。

現状

本調査によると、インテリジェント オートメーションに対する投資は増加しています。2023 年の平均投資額は 560 万ドルとなっており、2022 年比で 17% 増加しています。回答者の約半数 (45%) が、今後 12 ヶ月間に生成 AI を活用したオートメーションに投資すると回答しています。これは、必須課題である生産性向上を促進するために、多くの企業が生成 AI に目を向けていることを示唆しています。生産性向上を迅速に、また効果的かつ安全に行うためには、従業員が組織の目標に沿ってオートメーションを構築できるようにすることで、オートメーションへの取り組みを広げていく必要があります。

オートメーションの成功には AI が不可欠

ビジネスリーダーのほとんど (88%) が、プロセス オートメーションを成功させるための鍵となるテクノロジーとして、AI/ML と生成 AI を挙げています。実際に、生成 AI によってオートメーションへの関心が高まっており、その逆の傾向も見られます。多くの組織が、これらのテクノロジーに投資しており、今後も投資を続ける予定です。実際、調査回答者の 63% がすでに AI/ML を導入しており、40% が生成 AI を導入しています。72% の組織が、今後 12 ヶ月以内に AI/ML オートメーション テクノロジーに投資すると回答しています。

生産性不足を補うための最適解はオートメーション

組織は、生産性と成長の低下の影響を実感しています。マッキンゼー社によると、生産性の成長率を過去平均 (現在の成長率の 50% 増) まで引き上げることで、2023 年までに米国経済だけで生産量が 10 兆ドル増加する可能性があります。当社の調査では、オートメーションに期待する効果として、回答者の 78% が「生産性の向上」を挙げています。また、回答者の 86% が、生産性目標を達成するためには、より複雑なプロセスをエンドツーエンドで自動化する必要があると考えています。

インテリジェント オートメーションを社内全体に拡張

回答者の 84% が、社内全体の生産性を向上させるためには、連携性に優れた、完全かつ単一のオートメーション プラットフォームが必要だと述べています。また、社内全体の生産性を向上させるためには、市民開発を重視してオートメーションの取り組みを促進する必要があります。回答者の 82% が市民開発を「積極的に支持」しており、41% が「幅広く奨励」し、40% が「一部の分野で奨励」しています。回答者の 85% が、「オートメーションを開発する際にはビジネス目標を考慮に入れる必要がある」と述べていますが、市民開発を促進することで、組織はビジネス目標に沿って大規模にオートメーションを推進できます。

今後の展開

今年の調査結果に基づいて、次のような展開が予想されます。

• 企業が目的特化型の AI を導入し、社内の抵抗を克服するにつれて、AI 投資は増加し続けます。また、回答者のほとんどが AI/ML にすでに投資しており、インテリジェント オートメーションへの投資は加速することが予想されます。
• 回答者の 72% が今後 12 ヶ月間に AI/ML への投資を予定しており、特に生成 AI の導入が増加するにつれて、AI 主導のイノベーションと自動化の事例が増加することが見込まれます。また、オートメーションへの取り組みを調整、管理、拡張するために、多くの組織が統一のオートメーション プラットフォームに標準化すると考えられます。
• オートメーションが、日常的なタスクだけでなく、戦略的なビジネス目標をサポートするようになり、生成 AI はオートメーションの拡大を促す要因になっています。オートメーションを主導するのは、これまでも、そしておそらくはこれからも、IT 部門です。

詳細について

調査結果の全文、AI/オートメーション投資に関する当社の予測、最適なインテリジェント オートメーション プラットフォーム、およびオートメーションの拡張性について詳しくは、「Automation Now & Next: インテリジェント オートメーションの最新情報」レポートをご覧ください。

オートメーションへの取り組みを開始、加速、拡張するための実用的なインサイトと調査データについては、オンデマンドのオンライン セミナー「インテリジェント オートメーション: 経営層にとっての必須事項」をご覧ください。