RPAプロバイダーのオートメーション・エニウェア(米国本社:カリフォルニア州サンノゼ、CEO:ミヒール・シュクラ)は、RPA機能を事前に設定したソフトウェアロボット「Bot」をダウンロードできるマーケットプレイス「Bot Store」にて、SAP® ERPシステムと連携して自動化できるBotを約60個提供しています。これには、受注・販売管理、在庫管理、財務管理などに加えて、S/4HANA®で利用できるものが含まれます。
また、例えば「経理担当者」として一連の業務をこなす「デジタルワーカー」も提供しています。デジタルワーカーは、異なる書式の書類の内容や用語をAIで学習し、理解を高めながら、発注書との照合、請求処理、支払処理をこなし、処理した成果と生産性の分析まで行うことができます。
なお、オートメーション・エニウェアのRPA製品はオンプレミスでも、Microsoft Azureなどのクラウドサービスでも利用できるほか、SAP S/4HANAをクラウドに移行する場合にも利用可能です。
SAP ERPシステムを利用する業務プロセスの自動化においては、多くの場合、SAP以外のシステムやアプリケーションを組み合わせてプロセスを処理します。このような場合、プロセスをつなげるだけではなく、「Document Automation」のようにAIを使用して異なる書式の書類を処理できるようにすれば、自動化できる業務範囲が広がり、より大きな効率化が期待できます。トレーニングを受ければ、プログラミングの知識がない従業員でもBot開発の内製化ができますので、ERPのアドオン機能を開発せずにRPAで自動化をまかなえるプロセスもあるでしょう。
現在提供しているSAP向けBotの一例:
モジュール | トランザクション コード |
機能(フローの自動化) |
---|---|---|
共通 | - | ログイン |
共通 | - | SAP S/4HANA でビジネスパートナを作成 |
FI | - | SAP S/4HANA で G/L 総勘定を作成 (Microsoft Dynamics と連携させながら) |
FI | F-47 | 前受金、前払金の請求 |
FI | FB60 | 仕入先請求書の入力 |
FI | FK08 | 仕入先変更の確認 |
FI | F-53 | 支払いの転記 |
FI | F110S | 支払い処理を自動的に実行するスケジュールの設定 |
FI | AS01 | 資産の登録 |
FI | F-41、FB65 | クレジットメモの登録 |
SD | VA41、VA42 | 契約の登録、変更 |
SD | VA21、VA22 | 見積の作成、変更 |
SD | XD01 | 得意先マスタの登録 |
SD | VA02 | 受注伝票の変更 |
SD | VL02N | 出荷伝票の変更 |
PP | XK01 | 仕入先マスタの登録 |
MM | ME11 | 購買情報の登録 |
Automation AnywhereはAutomation Anywhere, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP SEやその他世界各国における登録商標または商標です。
###